2. ステンシルのやり方 その2回目
ステンシルのやり方の2回目は
前回に引き続き型を作るために必要なもののお話です。
< デザインナイフとカッターマットについて紹介した前回の記事はこちら。
次回のリンクは記事の最後にあります。 >
クリアファイルとマスキングテープ
まずはクリアファイルから。
自分はほとんどの作品でひとつの図案に対して複数の型を用います。
ひとつの型で着色して、次の型の位置を決めるのに
すでに着色したものが透けて見えるクリアファイルがちょうど良いです。
ステンシルにおいて十分な耐久性を持っていることに加え
100円ショップや文房具店、ホームセンターでも売られていて
とにかく手に入りやすいことも大きなメリットです。
クリアファイルを使う以前は、染色用の型紙を使ったこともありますが
特に複数の型をつか会う場合、透けて見えないので新しく置く型のくり抜いた部分から
すでに着色した箇所を確認して位置決めなければなりません。
複数の箇所で確認して「ここだ」と思っても
不思議なくらいにぴったりにはいかなかった記憶があります。
スプレーでステンシルをする場合は、厚紙や段ボールなどもいいと思います。
型に付着した塗料で透けて見えるメリットが得られないからです。
特にひとつの型を繰り返して使いたい場合は
しなりが少ない材料の方が扱いやすいと思います。
型に付着した塗料で作品を無駄に汚してしまうことを避けるためです。
クリアファイルのサイズ
クリアファイルの大きさに関しては作りたい図案の大きさで決めればいいと思います。
自分はA4とB4はDAISOのものを、A3はNakabayashiのものをストックしています。
それでも納まらない大きな図案はクリアファイルではなく、
より大きなポリプロピレンのシートを準備する、という案もありますが
材料としても出来上がった型としても保管のスペースを節約するために
A3以下のクリアファイルでやりくりしてしています。
クリアファイルの厚さ
クリアファイルの素材の厚さに関してはDAISOのA4とNakabayashiのA3は
パッケージのラベルには厚さ0.2mmと表記されていますが
NakabayashiのA3の方が厚いように感じます。
DAISOのB4は厚さの表記がありませんが、DAISOのA4より薄く感じます。
厳密に言えば、薄い方がより少ない力でくり抜くことができますし
厚みがあればあるほど、筆で着色する際にくり抜いたフチにインクが溜まりやすい
ということはあると思います。
とはいえ、さほど使い勝手が違うということはありません。
大きいサイズのものはカットすれば小さくも使えるので
切りやすさも考慮した上で使いやすいと思ったものがあればそれを使うのが良いでしょう。
クリアファイルの色
クリアファイルの色は、B4とA3は選択肢がないので白の半透明のもを使っていますが
A4に関しては黄色を使っています。
最初は白を使っていましたが、たまに作業場で型を見失うことがあったので
色がついたものを使うようになりました。
インクの色はパレットの上で作っているので型の上から着色すれば問題ないのですが
クリアファイルの色が紫や緑だとインクの色が違って見え
不安になることがあったので黄色に落ち着きました。
これは人によって相性があるかもしれないので、
色付きのクリアファイルを使いたい人は試してみるのがいいと思います。
マスキングテープ
現在作業場にあるマスキングテープは、NITOMSの建築用と3Mの塗装用です。
この二つで比べるとNITOMSの建築用の方が粘着力が強いです。
型を作る際は下絵の紙とクリアファイルを固定するわけですが
粘着力が弱い塗装用でも十分です。
着色の時も塗装用でも十分ですが、
布にパターンのデザインを繰り返す時など
何度も型を布に貼っては剥がしてをする際は
粘着力が強い方がいいと感じています。
先日、試しにDAISOで塗装用のマスキングテープを購入してみましたが
NITOMSの建築用より粘着力が強くて
使い終わった型を片付けるためマスキングテープを剥がすのが少し面倒です。
使い切るまで我慢ができないほどでもないですが
剥がすたびに気になることは確かです。
同じ用途向けのマスキングテープでもメーカーによって粘着力には差がありそうです。
自分はNITOMSの建築用がスタンダードです。
たまたま買い出しに使う近所のホームセンターで売られていて
使い勝手に問題がないので使っています。
剥がすのがゆるくて気持ちいいのは3Mの塗装用なのでこちらも使用しています。
以上で型を作る際の道具と材料についての紹介は終わります。
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