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3. ステンシルのやり方 その3回目

前回までの2回はステンシルの型を作る道具と材料について書きました。
3回目となる今回は絵の具について書きます。
次回のリンクは記事の最後にあります。

 

ステンシルに使う絵の具について

最近は、紙にステンシルをする機会が増えていたり

キャンバスを使ってみたい、ということも考えているので

今までとは違う絵の具を使ってみようとしているところです。

 

何に対してステンシルをするかによって

絵の具の選択肢は変わってくると思います。

木材や金属で屋外で使うものであれば、日差しや風雨に耐えられるか?

紙で室内で飾るものであればそこまで耐久性を考えなくても良い、など。

今までステンシルした量で言うと布が圧倒的に多いので

ここでは布に対してステンシルをする上での絵の具についての考えと

実際にステンシルをする時のもっとも基本的な注意点を

自分の経験に基づいて書きます。

 

布にステンシルをするということ

 

自分はステンシルを主な活動にする時点で

布にステンシルをして洗濯に耐えられるものにすることを条件にしました。

 

現在はシルクスクリーン用のインクを使っています。

自分がよく使う色を基本色から混色して容器に移し替えています。

 

 

それ以前は布用の絵の具や

アクリル絵の具に、布により適した状態にするために

絵の具メーカーが用意しているメディウムを混ぜて使ったりもしました。

この3つでいうと違いはよくわかりません。

 

水性なので容器から出した時点では水で薄めることができて

着色して乾燥すれば耐水性ということは同じです。

では、何が布用なのかというと乾燥した時の硬さにあるのだと思います。

乾燥して耐水性になったとしても

硬すぎれば洗濯の際に布の繊維の動きに耐えきれず剥がれ落ちやすくなると考えられます。

 

乾燥した時にある程度の柔軟性を持たせて

繊維の動きに合わせて絵の具が伸びたり縮んだりできることが布用だと思っています。

これはあくまでも個人的な解釈です。

 

自分は自由に色を使いたいのでこのような選択になりましたが

紅型をやっている友人は植物や鉱物から顔料を作り

豆汁と合わせてステンシルをすると言っていました。

 

必ずしも大量生産されて販売されているものだけが

選択肢ではないということも記しておきます。

 

試しにやってみたいということで

もし家に水性絵の具やペンキがあればあるものでで試してみるのもいいと思います。

(ペンキを使う場合は用途によってはホルムアルデヒトなど

人体への安全性には注意した方がいいと思います。)

 

筆でステンシルする際の注意点

型から絵の具がはみ出て滲んでしまうのは

・筆につける絵の具の量が多すぎたり

・絵の具の水分が多すぎる

このふたつ、またはどちらかが原因だと思います。

 

筆につける絵の具の量が多すぎる場合は、

キッチンペーパーなどで筆の絵の具を拭き取って、

なるべく絵の具が少ない状態からやってみるのがいいと思います。

絵の具の量が少なければ、着色に時間がかりますが

型からはみ出ることは明らかに軽減されます。

少しずつ筆につける絵の具の量を増やして

自分にあったポイントを見つけるのが良いと思います。

 

絵の具の水分量は絵の具の「かたさ」あるいは「ゆるさ」を決めるものです。

ひとくちに布といってもTシャツなど水分を吸収しやすい素材の場合と

キャンバスのように水分を吸収しにくいものでは

ステンシルに適した絵の具のかたさは変わってきます。

 

もちろん、吸収しやすい素材の方がゆるい絵の具でも滲みは起きにくいです。

素材に対して自分の用意した絵の具がゆるすぎる場合は

バレットのうえで筆に絵の具を馴染ませた後、数分放置するだけでも、

パレット上で広がり薄く伸びた部分の絵の具は乾燥を始めるので滲みは起きにくくなります。

 

以上、筆で布にステンシルをするえの具に関して思うことをざっくり書いてみました。
最後に書いた注意点は、地味なことですがかなり重要なポイントです。
ステンシル自体、作業効率の追求そのものが動機になることもあるようにも思えますが
まずはじっくりやってみるのが良い思います。

次回は、筆について書こうと思っています。

 

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