1. ステンシルのやり方 その1回目
ステンシルをする基礎的なこと
ここでは自分が得意とする筆を使ってステンシルを行う上で
もっとも基本的なことを4回にわたって書きます。
スプレーと違って筆でのステンシルは色が舞い散らないので
机さえあれば家の中のどこでも、いつでもできのて
準備が簡単なことがメリットと言えると思います。
一回めの今回は、型を作る際に必要なカッターとカッターマットについて書きます。
次回のリンクは記事の最後にあります。
なんでもいいような、そうでもないような
普段自分が使っている道具を紹介します。
第一回目は、ステンシルの型を作るのに必要な道具です。
ナイフ、カッターマット、型の材料、マスキングテープ
この4つがあればステンシルの型を作ることができます。
これでなくてはいけない、ということはありませんが
中には大切なポイントがあるものあるので
ステンシルを続けていこうと思ったらこだわってみるのもいいと思います。
細工用カッター
デザインナイフ、アートカッター、、、さまざまな呼び方をされていますが
細かい作業がしやすいナイフです。
自分はオルファ社のもの使用していて、この商品名はアートナイフです。
一般的なカッターナイフ(以下カッターナイフ)との大きな違いは2つ。
一つ目は刃先がカッターナイフと比べるとかなり鋭角です。
小回りが効きやすく、どの深さまで刃が入っているか目視しやすいです。
二つ目は構造そのものにあります。
まず本体の形状がペンタイプなので長時間使っていてもコントロールしやすいです。
使用する刃はカッターナイフに比べると圧倒的に短いです。
ペン軸の先端にある割れ目にその刃を挟み込んだところを
金属のネジが切られた部品で締め付けることで固定します。
カッターナイフは刃の根元にある穴にスライドするパーツの突起をハメてる
だけなので刃を引く方向に対して左右に柔軟性があります。
この柔軟性が細かい作業の時はアソビになってしまいます。
アートナイフは刃ががっちり固定されているので刃の向きにブレがないようになっています。
この二つの仕様によって、
アートナイフは細かい作業がしやすいということです。
もちろんステンシルでも大雑把な絵柄しか作らないという人は
カッターナイフでいいと思います。
カッターマット
カッターマットの役割は机を傷から守るだけではありません。
刃先がカッターマットに食い込むくらい力が入ってしまう状態で切り進めることもあります。
適度に刃先が食い込みつつも思った方向に刃を進めるためには適切なマットの硬さが求められると思います。
それと、マットの材質は刃の持ち具合にも影響しているといえます。
自分は、ステンシルの型の材料はクリアファイルを使うことが圧倒的に多いです。
カッターマットの上に下絵を置いて
そこに被せたクリアファイルをアートナイフでくり抜きます。
刃先がカッターマットに触れずにクリアファイルだけ切るのと、
カッターマットに刃先が食い込んだ状態でナイフを動かすのでは
刃の寿命がだいぶ変わってくると思います。
絵柄の細かい箇所など場所によっては、下絵はもちろんカッターマットにも刃先が食い込んだ状態で切り進めた方が作業がスムースな場合もあります。
硬い材質のカッターマットではより刃の寿命を縮めてしまうでしょう。
付け加えとして注意点をひとつ。
刃先がカッターマットに食い込んだ状態で
急角度(回転半径が小さい)の曲線で無理をすると刃先が折れてしまうことがあります。
これは、カッターマットの材質にある程度の柔軟性があればある程度回避できます。
改めてカッターマットについて考えると意外と深いですね。
以上、アートナイフとカッターマットについて書きました。
2点ともオルファ社の製品でした、
さすが刃物の専門会社だけあって両方ともとても使いやすい商品だと思います。
4つのうちの残りの二つ、クリアファイルとマスキングテープについては
こちらです。
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