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4. ステンシルのやり方 その4回目

筆でステンシルを行う上で思うことを個人の経験をもとに書いています。

今回は筆について書きます。

過去記事の材料と道具については下記リンクへ。

1回目 >>>カッターとカッターマットについてはこちら

○ 2回目 >>>クリアファイルとマスキングテープはこちら

○ 3回目 >>>絵の具についてはこちらへ

 

 

 

絵を描くこととの違い

 
筆で着色する。とひとことで言っても

ステンシルと単純に絵を描くのでは

筆の使い方はだいぶ異なります。

単純にいってしまえば

絵を描くということは筆が触ったところに色がのるという事だと思います。

絵の具の硬さ、筆の毛質、筆の圧力で色ののり具合を

選択や調整することでタッチを変えることができます。

 

ステンシルの場合も、くり抜かれた部分に

どのように色をのせるかは人それぞれとも言えますが
型のくり抜かれていない部分に絵の具が入り込まないようにするということは
優先すべきことであると同時に
使いやすい筆が限られてくると思います。
 

型から絵の具がはみ出さないために

 

型と着色するものの間に絵の具が入り込まないようにするためには

筆先の一部は型にのせた状態である程度の圧力をかて

フチに沿って筆を動かして着色するのがよいと思います。

圧力をかけることで型と着色するものを密着させて

絵の具が入り込むことを防ぎます。

筆のサイズに対してくり抜かれた着色する面積が十分に広い場合は

筆の動かし方の自由度は上がりますが

柄がある程度細かい箇所や型がずれやすい箇所など

このように筆の動かし方が限られることは多いと思います。

これを踏まえると、

筆の毛の硬さは十分圧力がかけられるコシのあるもので

筆先はフラットなものになってきます。
 

筆の紹介

 

現在おもに使っているものはホルベインのステンシル用のものです。

ホルベインのカタログを見ると確かにステンシルブラシと書いてありますが

「フロッタージュ画法やすり込みに便利です」とも書かれているので

ステンシル専用というよりは、圧力をかけるのに使いやすい筆として販売していると思われます。

 

売られている状態でも使えますが、筆者は毛を短くカットして使っています。

特に布の場合は筆圧を上げて絵の具を染み込ませてることで堅牢度をあげることにもつながると思います。

 

細かい箇所や型がずれやすい箇所でも毛が短い方が
毛が当たる部分が視認しやすいので使いやすいと思います。
とはいえ、筆の先端をフラットにカットするのは難しいです。

 

上手にカットできる方法があれば知りたいです。

 

自分はカットしてから、紙やすりで毛を削って調整するようにしています。

それでも最初は多少使いにくいと感じることもありますが

使っているうちに馴染んできます。

さらに使い込んでいくと毛がすり減ってステンシルには使いにくいものとなります。


下の画像は、2つのサイズの筆が3本づつ写っています。
それぞれ上から

・新品

・現在使っているもの

・すり減って毛が短くなってしまったものです。

 

 

さらに太い筆

 
デザインによってはさらに太い筆が必要な場合もあります。

そんな時はこちらの筆を使います、ARTONというメーカーです。

一番上のもので直径20mmの太さです。

最近この筆を使っていないので、この筆が使えるデザインを起こしたいと思いました。

 

その他の筆

今回紹介した筆は’16にタイから戻った際に見つけたものたちです。実際にものを見て、触ってから買いたかったので実店舗で探してみました。これらは豚毛の筆ですがオンラインで検索すると、豚毛と鹿毛のミックスなども販売されていて興味が湧いてきます。あくまでも自分が使っているものの紹介ですので、これら以外にもさらに使いやすいものがあるかもしれません。自分に合う筆を見つけることが何より大切です。と付け加えさせていただきます。

 

これまで4回の投稿で筆でステンシルをする際に必要な基礎的なことを書きました。

ステンシル自体とてもシンプルな作業なので

興味があればとっつきやすいものだと思います。

何かのタイミングで

もう少し実践的な情報も書いていこうと思っています、お楽しみに。

 

 

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